タイトル2

TOP頁へ戻る 東京桑野会の頁へ 会員親睦の頁へ 会からのお知らせ 安積女子高校OGからの特別寄稿

安積女子高OG庄司紀子
安女高校 33回
庄司 紀子
(旧姓 渡辺)



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2018.04.15 愛する故郷のために… 安女OG合唱団《安積フィメールコール東京》

     庄司 紀子  安積女子高校33回(昭和56年)卒

 2011.03.11、突然に訪れたあの日。焦りと戸惑いの中で在京の私達に何ができるのか…。取るものもとりあえず立ち上げた『ふるさと応援プロジェクト』でした。
 若き日に安女合唱部で、渡部康夫先生指揮の下に歌った者たちが、世代を超えて2000年から東京の地に集い、恩師の人生最後の日々を共にしながら楽しく歌っていました。しかし、その師の逝去からちょうど1年後に起こった大震災が、私達の在り方を大きく変えたのです。
 ホームページ上の呼びかけに、思いがけず多方面からの賛同をいただき、翌2012年1月、母校・安積黎明高校合唱団を東京に招いてのジョイントコンサートを実現できた喜びは今も忘れることができません。
 このコンサートは、震災で校舎が壊れ体育館での授業を余儀なくされ、さらに市民文化センターも使用不能になり、演奏の場を失った母校の生徒たちを励まそうと企画したものでした。テーマは"つながる、つたわる、つたえる…ふるさと福島のために"。メンバーの想いが凝集したこのフレーズは、その後の《安積フィメールコール東京》の礎ともなりました。
 期待を超えるコンサートの成功と相まって、原発事故による首都圏への避難者施設の訪問や、復興を支援するさまざまな会への出演の機会もいただく中、私達のささやかな活動はNHKその他のメディアにもたびたび取り上げられました。
 そして2014年、母校との第2回のジョイントコンサートを開催。さらに次を求める温かい声に励まされ、2017年夏に第3回を実現することができました。東京桑野会の皆様にも、この時は特にご尽力を賜りましたこと、この場をお借りし心より御礼申し上げます。
 大ホールを満席に埋めるお客様に見守られ、過去2回にも優る感動のうちに幕を降ろしましたが、そこには特筆すべき2つのトピックがありました。

■湯浅譲二作曲『ふるさと詠唱』(詩・三谷晃一)
 1982年、安女が創立70周年を記念し、郷土が誇る世界的作曲家(東京桑野会の会員でもあられる)湯浅譲二氏に委嘱した作品です。当時カリフォルニア大学で教鞭を執っておられた湯浅先生は、遠い故郷の原風景と、そこに成長する安女生の内面と感性を重ね合わせ作曲したとのこと。この珠玉の難曲を再び演奏することが、故・渡部康夫先生から私達に遺された課題でした。今回、湯浅先生が病み上がりの身をおしてご来場くださり聴いていただけたことは、私達にとって何にも勝る幸せでした。

■出身校の枠を超えた合同ステージ
 詩人・和合亮一氏と作曲家・信長貴富氏に、福島県合唱連盟が創立70周年を記念して委嘱した作品「楽譜を開けば野原に風が吹く」の東京初演が、最終ステージを飾りました。曲目は他に「群青」「赤とんぼ」等…。これらを共に歌う仲間を公募したところ、安積高校の卒業生はもとより、福島県出身のみならず全国から想いを寄せる人たちが集まってくれたのです。名実ともに"つながる…ふるさと福島のために"となったことに深い感慨を覚えています。

 震災から7年。思えばその間の私達の歩みは、歌の力の大きさ、そして故郷の素晴らしさを再確認するものでした。共に学び、歌うことに明け暮れた青春の日々…。故郷を離れて長い時を経た今もそれは宝物です。この絆に感謝しながら、歌い続けて行きたいと思っています。

<東京桑野会会報40号掲載記事からの転載>

                                           (安積フィメールコール東京代表・ピアニスト)


下記写真は、湯浅譲二氏(安積60期)と郡山の姉妹団(安積フィメールコール)メンバーと共に 【2016年6月撮影】
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