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年に一回、椿山荘のおいしい料理をいただき、どうやら飲み放題の酒を酌み交わしながら「安積」に学んだお互いの縁を噛みしめつつ友と語らうことは、正しく至福の一時ということができる。また、参加するすべての人にとって、至福の一時となるよう、会員諸兄の協力と努力をお願いしたいと考える。
(東京桑野会会長 古川 清)

古川 清
東京桑野会会長
[会長挨拶]  2012年 4月 1日
 原発事故で「福島」の名は世界中に轟いてしまった。地震・津波に加え、放射能と風評被害で郷里福島県は大きな被害を受けており、母校の安積歴史博物館も甚大なダメージを受けた様である。地震と津波は防ぎようなかったが原発事故は人災であり防止できたのである。このことが残念でたまらない。あの時関連地域の原発は安全装置が働き制御棒が上がって原子炉は停止した。原子炉は止まっても核燃料は猛烈な熱を出し続けるので冷し続けないと水素が発生するし最悪の場合臨界が起こってしまう危険がある。近くの福島第二原発は冷温停止しているのに福島第一原発だけが冷却用の予備電源が水没して作動しなかったため水素爆発を起こし、放射能を撒き散らしてしまった。津波の可能性を考慮した複数の予備電源を準備しておけば惨事には至らず、超弩級の地震にも耐え抜いたとして今頃日本の原発技術は世界の賞讃を浴びていたに相違ない。東京電力は原発の安全神話を過信し、何重もの予備電源配備への投資は必要なしと考えていたのであろう。根柢に慢心があったことは否めないと思う。何事にまれ「慢心」程恐ろしいものはない。日本人はとかく慢心に走る傾向がある。朝河貫一が「日本の禍機」で警鐘を乱打したのも日露戦争の勝利で自信過剰になった日本の慢心に先行きの不安を感じたからであった。われわれも日々の生活において慢心に陥らない様たえず自己を見つめ直すべきなのであろう。これこそ今回の事故の教訓でないかと思う。
 (東京桑野会会長 古川 清)
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